2日目

5時半に起床です(汗)

今日は台北に来た時は必ず来る、

楽しみにしていた阜杭豆漿での朝食をとるべく、

混雑を避け、早いうちにホテルを出ます。


MRT龍山寺で、今回はこちらを購入。


台北観光パスポート 5日券(NT$700)


いつもはMRTだけ乗り放題のパスを購入するんですが、

今回はどうしてもバスを利用しないといけない場所があるので、

台北捷運(MRT)と、台北公車(路線バス)が、

5日間乗り放題のパスを購入しました。

他に1、2、3日券と、

猫空(マオコン)ロープウェー乗り放題のパスもあります。

なお、購入者には数量限定の、割引クーポン付利用ガイド

(写真左)がもらえます。


無事ゲットし、早速パスを使ってMRTに乗車、

善導寺站 へ向かいます。


まだ暗いですね。

阜杭豆漿の最寄駅、MRT善導寺站です。


阜杭豆漿の入り口。

この2階にお店があります。

もっと遅い時間だと、ここから既に並んでますから、

やっぱり早朝が狙い目です。

まだ並んでないですね。


阜杭豆漿 (フーハンドウジャン) MRT善導寺すぐ(華山市場2階)


この時間でも、店の中は結構混雑してますもんね。

台北の朝は早い...

日本語が通じる、いつものお姉さんが今日もいてくれました!

でも、ちょっと覚えた北京語で、

「厚餅夾蛋油條(ホウピンジアダンヨウティヤオ)」と、

「鹹豆漿(シェンドウジャン)」を頼んでみました。

すると、出てきたのは...


厚餅夾蛋(ホウピンジアダン)35元、鹹豆漿(シェンドウジャン)25元


鹹豆漿は合ってましたが、厚餅夾蛋油條ではなく、

油條(揚げパン)のない、厚餅夾蛋でした(汗)

お釣りの金額が多いなあとは思ってましたが、

やっぱり難しいですね... 

でも、めっちゃ美味しかったです。久しぶり!


お腹もいっぱいになったところで、一旦ホテルへ戻り、

いよいよ2日目、行動開始です!

何を隠そう、今日は、ずっとずっと行きたかった場所、

あの、テレサ・テンさんのお墓詣りに行きます。

台北のお隣、新北市の島のほぼ最北端にある、

「金宝山」という墓地に眠っています。


旅行記とはちょっと外れますが、

ボクが台湾好きになったきっかけでもある、

テレサ・テンさんの存在...

ボクらの年代だと、ちょうど高校生くらいでしょうか。

シングル3部作、

「つぐない」

「愛人」

そして、あの名曲、

「時の流れに身をまかせ」が、

大ヒットし、紅白にも出場されていた時代です。

高校を卒業した翌年、初めての訪台を果たしたんですが、

その頃のテレサ・テンさんは、人気絶調の頃で、

あの頃から日本人観光客も非常に多かったため、

台湾イコール、テレサ・テンの様な感じでした。

あのアジアンビューティーな風貌と、

甘く切なく、優しい歌声...

若いながらに、本当に大好きな歌手でした。

あの頃通っていた飲み屋さんで、

ママさんや女子に必ず歌ってもらっていた、

大好きな曲があります。

それが、

「別れの予感」です。

曲名とは相反した、彼への絶大な愛を唄った、

ボクの中で、テレサ・テン最高の名曲です。

何故だかわかりませんが、あの曲を聴くと、

涙が止まらなくなるんです...

泣かないのが無理な位、必ず泣きます。


そんなテレサ・テンさんの訃報が流れたのは、1995年...


ボクが高校を出たばかりの頃、

あの天安門事件を起こした、

大陸の民主化運動を支援しているといった報道を耳にし、

そのわずか5年後...

滞在中のタイ・チェンマイで亡くなったと...

わずか42歳の若さで...


その頃はボクも音楽活動で生計を立ててましたから、

そのショックは半端なかったのをよく覚えています。


葬儀は台北で国葬として執り行われたそうです。

国民的英雄だったんですね。

ご遺体は火葬されず、エンバーミングが施され、

中華民国初代総統・蒋介石、6代総統・蒋経国と同様、

そのままの姿で土葬されているそうです。


前置きが長くなりました...

テレサ・テンさん没後、23年も経ってしまいましたが、

あの頃の思いを胸に、今日は参ります。



朝の龍山寺です。

今日はとってもいいお天気です!

予想よりもだいぶ寒いですけどねw

では、まずはMRTで淡水まで向かいます。


MRT淡水からの景色です。

MRT淡水信義線の終点です。

初めて来ました。

途中の北投までは来たことありますが、

台北で乗り換えての淡水、結構遠いです。


ここから、初体験の路線バスに乗ります。

本当にビクビクです...

ちなみに台北公車(路線バス)は、通常15元。

お釣りは出ません。

現金で乗る人はほぼ皆無。

悠遊カードというチャージ式のプリペイドを使ってます。

その方が割引もあるようです。

その料金支払いのタイミングが微妙なんです。

日本では後払いが基本ですよね?

台北では、バスや路線によって異なります。

「上車収票」(乗る時に支払う)

「下車収票」(降りるときに支払う)

これが、乗車口(ほぼ前方)の電光掲示板に記されてますので、

それに従って、乗車時に判断し支払います。

ちなみに、「上車収票」であったとしても、

長距離の乗車の場合、途中から「下車収票」に、

変わってる場合がありますので、

その場合は下車時にも支払わないといけません。

また、バスによっては、

「下一站」(次の停留所です)〇〇〇って、

前方の掲示板に出るんですが、

そもそもその掲示板に電源が入っていなかったり、

下車用ブザーが壊れてたり...

日本じゃ考えられないことが多々あります。

調子に乗ったボクが、後日痛い目に会うとは...

この時点で知る由もありませんでした。


では、いよいよバスに乗車です!


台北好行公車 皇冠北海岸線 862系統バス


マイクロバスですね(笑)

ローカル感満載でちょっと安心。

ここから約1時間、「筠園(ユンユェン)」まで向かいます。

墓地は「金宝山墓園」の中にありますが、

テレサ・テンさんの墓地のみ、

「 鄧麗君(トンリージェン)記念墓園」

と、名付けられています。

別名(筠園)、これは、

本名の「鄧麗筠」から一文字取って「筠園」と、

名付けられているそうです。


乗車時に運転手さんに行き先?聞かれたっぽいので、

ユンユェン!」て言ったら、通じましたよ(笑)

で、「ジャパニーズ?」って聞かれました(笑)

やっぱり発音微妙だったんですね。

行き先を伝えてあったので、

到着するなり、ボクはわかったんですが、

「ここよ!ここここ!」って教えてくれました。


いよいよ到着です。




金宝山墓園


バス降りてから、

バス停でしばし、持参のウォークマンで、

「別れの予感」を聞きます。

少し、うるっときている状態で、

バス停から上に上がります。



鄧麗君記念墓園


金色に光る、テレサ・テンさんの像があり、

スピーカーから歌声が響き渡ります。



もう、とにかく大号泣でした...

他に参拝者の方もいらっしゃったのですが、

もう止まらず...

人目もはばからず大号泣でした。

積年の思い、

あの憧れのテレサ・テンさんが眠っている場所、

一気にこみ上げた気がします。

持参したお花を供え、

次のバスが来る、約1時間の間、

ずっと、お墓の傍らで佇んでました。

とにかく、涙が止まらない...


何か、見えない力が働いたんでしょうか?

経験したことのない、不思議な感覚に包まれながら、

しばしのテレサとの時間を過ごしました。






名残惜しさを残しつつ...

同じバスで鄧麗君記念公園を後にします。


この皇冠北海岸線、「金山老街」という、

ちょっとした有名観光地を経由するので、

ちょっと下車することにしてみます。



これは、金山老街にある廟です。


その廟の隣にある建物なんですが、

ちょっと九份をイメージするような、

歴史を感じる建物です。

夜は綺麗なんだろうな。


何か食べたかったんですが、

(予習だと、有名な鴨肉料理の店があると)

全く日本語が通じる雰囲気ではなく、

食は諦めて、杏仁茶を頂きました。

味は、あんまり甘くない、温かい杏仁豆腐の飲み物です。


また同じバスに乗車し、淡水へ戻ります。



淡水站からの景色です。


ここ淡水は、夕焼けが綺麗で有名なスポットで、

本当は淡水老街も散策したかったのですが、

まだ夕焼け見るには時間が早いし、

早く台北に戻りたかったので、

これでMRTで台北に戻ることとします。



さあ、グルメ祭りの始まりです!

まず1件目。



忠誠山東葱油餅店 MRT芝山 徒歩15分


ここはですね、ロンブーの淳さんが、何かの番組で、

現地のアナウンサーが美味しいって紹介してた店です。

渡辺直美ちゃんも来てましたね。

さすがに地元民にも大人気のお店らしく、

この日も15人位並んでました。

負けじと並びます。


ここの葱油餅は独特で、

上の写真の様に、大きなしゃもじのようなもので、

葱油餅に空気を含む様に焼くことで、

外パリパリ、中フワフワの焼き上がりになるんです。

20分位でしょうか?

やっとボクの番です。

全張は1枚、半張は半分。

半張を選び、お金を見せて、所定の場所へ入れます。

やっときたきた葱油餅~♪


ちょっと寒かったんですけど、

アツアツの葱油餅、最高に美味かったです。

これぞ台湾!


ここ、忠誠山東葱油餅店のすぐ近くにある、

豆漿(ドウジャン)の専門店なんですけど、

淳さんがさっき買った葱油餅を持ち込んで、

ここで食べてました(笑)


まだまだ行きますよ。


圓圓小龍湯包(ユェンユェンシャオロンタンパオ) MRT大安より徒歩5分


いかにも台湾!って感じの雑多な中にある路面店。

食事は全て外のテーブルです。

この感じ、日本にはない感じ、最高です。

実は間違えて、隣の店のオーダー表を見てて、

お目当ての「小龍湯包」が無く...

店の人から声掛かる前に気付いたから良かったんですが。

気分悪くしてたらごめんなさい。



「招牌湯包」80元、「蝦仁蒸餃」70元


「招牌(ザオパイ)」とは、北京語で「看板」の意味。

いわゆる「看板メニュー」のことですね。

たいがいオーダー表の一番上にあるので、

迷ったら選ぶと良いようです。

この旅初の小龍包!

ちなみにこれは「小龍湯包(シャオロンタンパオ)」です。

名前の通り、中のお汁が普通の小龍包より多いんです。

感想は、とにかくお汁の洪水...

めっちゃくちゃ美味かったです。

8個で80元、1個10元...

安すぎです。

隣は海老入り餃子。これもモッチモチ。

結構お腹いっぱいになりました。

ごちそう様でした。


さてさて、

かなりお腹いっぱいになってしまったので、

消化のために少し歩きます。

大安站付近から、台北101まで歩きます。


そうそう、聞いてはいたんですが、

観光2階建てバスが運行されていると。

偶然見かけました。

さすがにこの寒さのせいか、

誰も乗ってませんでしたが。


そして、

食後のデザートに、

いつものおなじみのお店、

マンゴーチャチャへ向かってみると、


なんとなんとなんと...


お店が無くなってるではありませんか...

移動したのか閉店したのか...

理由はわかりませんが、

とにかく馴染みのあの場所に、

もうマンゴーチャチャはありません...

たくさんの思い出があるマンゴーチャチャ...


しばし悲壮感に苛まれながら、

一路、台北101に向かいます。


夜も深まってきました。

台北101界隈は本当に夜綺麗ですね。


30分位歩いたでしょうか、

ようやく台北101に到着です。



台北101(タイペイイーリンイー) MRT台北101


今回は展望台へは行きません。

一人で行ってもね。高いし。


写真だけ撮ったので、MRTに乗ります。


実は、MRT構内だけで使えるフリーWi-Fiがあるんですけど、

パスポート№で一度登録しておけば、ずっと使えるんですが、

接続方法が変更になっているらしく、

使えなかったので、

ちょっと観光センターで聞いてみます。


旅遊服務中心(ビジターインフォメーションセンター) MRT台北101


色んなMRTの駅構内にあるんですが、

今回は台北101站構内の旅遊服務中心で聞いてみます。

ここのお姉さん、日本語も出来るし、とっても親切で、

すぐ接続することが出来ました!

ありがとうございます。


さて、MRTで西門まで来ました。

龍山寺まで、西門で乗り換えて1駅なので、

とっても便利なのです。

なので西門で下車して、少々散策します。



西門紅摟(シーメンホウロウ) MRT西門すぐ


いつも通り過ぎてましたが、初めて立ち寄ります。

日本統治時代に日本人建築家によって建てられた、

八角形レンガ作りの建物です。

中はリノベーションされて、

「市場」をコンセプトにした、

雑貨店などが入っているそうです。

外側だけ、パシャリ。


さて、今夜の最終グルメと参ります。

毎回、夜市ばかりで済ませていたので、

こういった夕食は珍しいです。

西門から歩きます。


途中、台湾省城隍廟に通りがかりました。

台北の廟(神社)は本当に煌びやかです。

ここは、台北5大廟の1つ、

パワースポットですので、

しっかり拝んで参ります。


しばし歩くこと15分、


老牌牛肉拉麺大王(ラオパイニュウロウラーミェンダーワン) MRT西門 or 台北


着きました!着きました!

雑多なほっそーい路地の中央で、賑わってましたよー。

ここ、色んなメニューがありますが、中でも美味いのが、


炸醤麺(ジャージアンミエン) 60元


ものすごくコシの強いうどんに、ニンニクの効いたそぼろ。

八角の効いたスープもついてきます。

日本では食べれない味です。

とにかく、ニンニクのパンチが効いた味で、

病みつきになりますよ。

店の写真の左側にいる、オレンジのTシャツ着たおじさん、

うどん茹で担当で店主のようなんですが、

日本人ってわかったのか、とにかく親切にしてくれて、

嬉しかったですね。


今日は初のバスを経験し、

念願だったテレサのお墓詣りも出来て、

本当に充実した1日となりました。