4日目
今日は土曜日です。
実は週末の台湾滞在は、長い訪台歴の中でも初なんです。
台北市内は観光客で大混雑するんだろうなと思い、
ちょっと台北は脱出します。
台北の南西に位置する、新北市の、
「三峽祖師廟」を目指します。
ここも、バス必須の場所です。
本当は「トラベロコ」というサイトで、
現地在住日本人の有料サポートを受けられる、
非常にありがたいサイトがあり、
そこに掲示をしてみたんですが、
どれも「お勧めしない」との返事ばかりで、
正直、意地になってます(笑)
絶対自力で行ってみせる!
不安と緊張と共に向かいます。
まずは、MRTで、龍山寺からそのまま板南線で終点の1駅前、
「永寧(ヨンニン)站」へ向かいます。
ここからバスです。
台北公車916系統 永寧⇒三峡に乗ります。
結構バンバン来てますね。
永寧で降りる人が半端ない...
帰りに不安を感じつつ、乗車です。
ちなみに「上車収票」でしたので、
乗車時ピッして乗車です。
かなり降りたので、余裕で座れました。
この路線のバスは、高速(フリーウェイ)に乗ります。
国立台湾大学周辺のバス停を過ぎて、
目的の「三峡」に着きました。
20分位の乗車でした。
無事着いて良かったぁ。
無事着きましたが、
三峽祖師廟までの道程が全くわかりません...
降りてすぐの橋のたもとに、案内図があったので、
こちらを参考に歩きます。
この時、三峡老街?商店街みたいなとこを通るんですが、
ここの混んでること混んでること...
進むのもままならない位の大渋滞。
とにかくすごい人でした。
かき分けかき分け、進むこと15分、
廟らしき建物が見えました!
ありましたありました!
三峽祖師廟
外からは、思っていたよりも小ぶりだなって印象です。
それよりも、
この写真に見える青いトラックに積んであったもの...
...神様へのお供え物なんでしょうね。
豚さん丸々一匹...
口にパイナップルまで...
建物よりこちらの方が衝撃的でした(汗)
こちらの三峽祖師廟ですが、
清水巖祖師が祀られている廟で、
とにかく、その彫刻が素晴らしいんです!
「東洋のサグラダ・ファミリア」とも呼ばれる、
東洋一の芸術的、歴史的建造物で、
こちらもサグラダ・ファミリア同様、
未だ完成していないという、
なんともミステリアスな廟です。
たくさんの写真に収めてきましたので、
その素晴らしい彫刻をご覧ください。
とにかく、その造形美に圧巻されっぱなしでした。
この隙間から差し込む光に照らされ、
余計に神々しく光り輝く、見事な彫刻達。
これは本当に一見の価値有です。
来てよかったです。
実は、三峽祖師廟のすぐ脇にあるこのお店、
「金牛角」という、牛の角に似せた、
クロワッサンに似たパンを売っているんですが、
このあたりでは名物のパンらしく、
このお店以外でも、あちらこちらで見かけます。
ちなみに買ってみました。
クロワッサンではなく、普通のパンです。
普通に美味しかったですよ。
このパンを食べるがために、ここまで来ようとは
思いませんが...
広場でパンを食してから、
来た道を戻ります。
途中、めっちゃいい匂いがしていたので、
思わず買ってしまいました。
でっかい蒸しパンです。
チーズ入りで110元でした。
これ、饒河街夜市でも列をなしている、
ちょっと有名な蒸しパンですね。
橋を降りた、河川敷のような所で早速食べます。
めっちゃくちゃ美味い!!
焼き立て熱々のふっかふか。
甘さ控えめの生地にチーズの塩気が相まって、
これ、止まりません...
半分残して持ち帰ります。
これでお腹いっぱいにしてしまうと、
この後のグルメに響くので(汗)
降りた(三峡)のバス停から、
同じ系統のバスに乗って、永寧站まで戻ります。
無事バス旅が終わりました。
心配していたことは何もなく、
「案外乗れるもんだなぁ」
なんて、自分を褒めてあげた矢先のこの夜、
大変な思いをするとは、
この時知る由もなく...
毎年行く、パワーストーンのお店に、
MYストーンのリペアに参ります。
良友翠玉専門店 MRT行天宮 徒歩5分
引っ越してました(汗)
地図片手に向かいましたが、
いつもと向かう方向が違うことに気付き、
駅からだいぶ近くなってました。
お店の大きさは変わらないかな。
実は欲しい石があったんです。
前日、行天宮の徐實琴先生に、
「ラッキーカラーは赤と白」だと教わってたので、
赤と白の石を追加しようと向かったのですが、
伝えて第一声、
「赤い石は無い」と...
赤っぽいタイガーアイはあったのですが、
今つけてる石よりも小さく、
赤は諦めて、
白い翡翠と普通のタイガーアイ、
中心にルチルクオーツをセットしてみました。
5つチェンジして、しめて3,100元。10%割引後です。
ルチルと翡翠が高いんですよね。
実は、今回日本語ができる若い?お姉さんだったんですが、
典型的な台湾の女性って感じで、
ちゃっちゃかちゃっちゃか勧められてしまい、
あんまり希望を伝えられなかったんです(泣)
いつもは日本人の従業員の方にやってもらっていたので、
ちょっと残念な思いでお店を後にしました。
では、ストーンも交換し、
気持ちも新たにグルメ旅再回です。
今日のお昼は迪化街(ディーホアジェ)です。
迪化街(ディーホアジェ) MRT北門より徒歩10分
MRT北門から歩いた方が近いことは、
前回気付いたんですが、雙連站からの景色を、
懐かしく眺めながらと思い、
MRT雙連站から歩きます。
20分位ですかね、到着しました。
「霞海城隍廟」 迪化街内
「月下老人」を祀る、縁結びの神様です。
写真ではわかりませんが、
廟の中、若い女の子でキチギチです(汗)
ボクは特に縁結びは求めてないので、
外から一礼で通り過ぎます(笑)
そしてお昼。今日のお昼は、
「原味魯肉飯(ユエンウェイルーローファン)」
そう、このお店、
「孤独のグルメ」であの五郎さんが、
迪化街で2件目に立ち寄ったお店です。
ちなみに五郎さんは(下水湯:シャーシュウェイタン)を
頂いてましたねー。
日本人とわかり、おなじみの奥さんが、
最高の笑顔で迎えてくれました。
日本語メニューを持ってきてくださり、
ボクは、がっつり鶏肉を食べたかったので、
鶏腿飯(揚/煮、選べます)これは煮 80元
これね、あっさりとした味付けと、素朴な味、
付け合せの野菜やメンマもすごく美味しくて、
あっという間にたいらげました。
「孤独のグルメ」原作者の久住昌之さんのポスター、
貼ってありました。
御代を支払って、帰り際、
「好吃(ハオチー)」「「謝謝您(シェイシェイニー)」
(美味しかったです!ありがとうございます!)
って話したら、
とっても喜んで、
「また来てくださいねー!」って、
日本語で返してくれました(笑)
とっても素敵な奥さんでしたよ。
永樂担仔麵
これも「孤独のグルメ」で五郎さんが1件目に来たお店、
ここの鶏肉飯(ジーローファン)は本当に絶品です。
今日はもうお腹いっぱいなので寄りませんが...
さて、腹ごしらえも済んだところで、
ちょっと観光気分を味わいたいと思います。
社員旅行では行ってるんですが、
どうしてもバスかタクシーを使わないと行けない場所、
忠烈祠(チョンリエツー)へ向かいます。
MRT圓山站
ここからバスで向かいます。
駅の外が広場になっているんですが、
ちょうど、何か催し物をやっているようなので、
帰りに寄ってみることにします。
忠烈祠(チョンリエツー) MRT圓山よりバス 約10分
いやぁ、何年振りでしょう。
なんせ場所が不便なので、
なかなか個人旅行では来ない場所です。
でも、非常に歴史のある場所なんですよ。
ここ忠烈祠は、
政府が国家の祭典を行い、忠義の精神を表彰し、
国のために殉難した烈士を追悼するところ。
1945年第二次世界大戦終戦後、
植民地時代の日本の神道信仰の痕跡をなくすため
名称を「護国神社」から「忠烈祠」と改めました。
現在の忠烈祠は、
1969年に故宮の大和殿を模して建設されたものです。
1911年、辛亥革命(中華民国開国革命といわれる)や
抗日戦争などで国のために斃れた、
約33万人の英霊が祭られました。
鄭成功などの抗荷志士や苗栗事件、
西来庵事件、霧社事件などの抗日烈士も奉納されています。
非常に意味深い場所です。
ここ忠烈祠では、
毎時、「衛兵交代式」が行われています。
ちょうどドンピシャで衛兵交代式が始まってましたので、
写真でご覧ください。
建物も本当に見事です。
衛兵交代式を堪能し、
バスで圓山へ戻ります。
何なんでしょうね?
毎週末、こうしたイベント?やってるんでしょうか?
一回りしましたが、
コンセプトがわかりません...
上の写真のお店で、ちょっとおやつ食べて帰ります。
杏仁茶と油條です。
油條は、このまま食べるとあんまり美味しくないんです。
厚餅夾蛋油條の様に、他のものと挟んで食べると、
サクサク触感のアクセントで、
とっても美味しく感じるんですが。
隣に座ってたお爺ちゃんが、
この杏仁茶に油條を付けて食べてまして、
ちょっと試したところ...
これは、こうして食べるもんなんだと、
初めて気づきました(笑)
ちょっと寒かったので、
温かい杏仁茶、とっても美味しかったです。
それにしても、杏仁茶って、
あんまり甘くないんですね。
もっと甘い方がいいのに...
さて、ここからなんですが、
まだ早い時間ではありますが、
観光客、現地駐在員ご用達の、
夜の社交場「林森北路(リンセンペイルー)」へ向かいます。
林森北路(リンセンペイルー) MRT中山より徒歩10分
まだ明るいので、そうでもないですが、
暗くなると、ネオン光々、ポン引きちらほら、
妖艶な街へと変わります。
途中、ボクが台北初めて一人旅の時、
ホテルの方のお勧めで最初に入った飲食店、
又一村 MRT中山より徒歩15分
水餃子の専門店です。
が、牛肉麺や魯肉飯など、
たくさんの小吃があります。
美味しいですよ。
お腹いっぱいなので、今日は寄りません。
こちら、その時泊まったホテルです。
綺麗でしょ。
今考えると、ものすごい高かったんですよねぇ...
1泊3,500元位したんじゃないでしょうか。
今回のホテルの倍以上...
でもね、本当に綺麗なホテルでしたよ。広いし。
いい思い出があるんです。実は。
ここのフロントのお姉さん、
日本語が出来て、とてもフレンドリーで、
可愛くて、
まだ台湾初心者だったボクに、
本当に色々なこと教えてくれたんです。
さっきの又一村もそうですが、
士林夜市の行き方、
台湾で最大の服飾問屋街「五分埔服飾広場」の存在、
今持っている知識は、
ここのお姉さんに教えてもらったものが多いんです。
最後の夜、部屋に帰ってきたら、
ドアの下に手紙が置いてありました。
ボクがチェックアウトする明日はお休みだと。
また来て下さいね的なことが書いてありました。
最後に会えなかったことは残念でしたが、
嬉しかったですねぇ。
ボクもお手紙を書いて、フロントに渡して帰りました。
MYアドレスを記入して。
すると、MYアドレスに返信頂いたんですよ。
ホテルのアドレスからでしたが...
そんな、ちょっと甘く切ない思いを感じながら、
ここはMRTの駅からだいぶ歩くんです。
宿泊した際も散々歩いた記憶があります。
さすがに歩き疲れたボク...
ホテルの目の前にバス停があるじゃないですか!
バス停にある路線図を見ると、
ばっちり見慣れたMRTの駅名もあります。
次のバスまで30分位ありますが...
近所のセブンイレブンでコーヒー買って、
しばしバスを待つことにします。
しかしこの後、
悪夢が起こります...
見慣れた駅名の書いてあった路線のバスに、
乗ったはずなのですが、
なんと、そこに行く前に、
全員降りてしまい、
どうもボクにも降りろ?との指示...
なんだここは...
何処だかわかりませんが、
でかいバスターミナルのようです。
終点だったんですね。
何処かもわからず、行く術もなく、
降ろされたバス停から、乗り直すことにします。
15分位待って、バスが来たので、
取りあえず乗ります。
何処へ行くんだかもさっぱりわからず、かつ、
なんと、前の電光掲示板が消えてます...
アナウンスは流れてますが、
北京語ですから、何言ってるのかさっぱりわかりません...
恐くなり、
とても明るいとこで、たくさん降りたので、
そこで降りてしまうことにします。
後でわかったんですが、
ここは台北101の北側、
信義新天地という、日本でいう銀座みたいな場所、
よくテレビで見てた場所でした。
初めて来ました。
怪我の功名ですね(笑)
本当に綺麗な場所でした。
しかし、まだ悪夢は続くんです...
MRTまではまだ距離があるし、
もう疲れてしまったので、
龍山寺へ行くバスはないかと探してみたら、
ありました!ありました!
「捷運龍山寺站」のバス停に泊まる路線が!
気付いたらすぐそのバスが来たので、
怖いので、運転手に一応聞きます。
「ロンシャンスー?」
うんうんと頷いてくれました!
ほっと一安心...
かと思いきや、なんと、
前方の掲示板、また消えてやがります...
参った...
とにかくアナウンスに耳を傾けます。
何を言ってるのかさっぱりわかりませんが、
「ロンシャンスー」という言葉を頼りに、
これでもか位、耳を傾けます。
20分ほど乗ったでしょうか?
見慣れた景色と「シーメン」のアナウンス!
よし、もうちょいのはずだ。
もう少し乗っていると、
「~ロンシャンスー~なんちゃらかんちゃら」って、
確かにアナウンスは言ったんです。
すかさず下車ベルを押し、降りました。
「ここはどこ...?」
どうも手前の、「龍山寺小学校」だったようです(泣)
少々の土地勘を頼りに、
見覚えのある景色を探しに歩きます。
マットブラックに怪しく輝くカマロでしょうか?
あんまりカッコイイのでパシャリ。
15分程歩いて、ようやく龍山寺に到着しました。
とにかく不安と緊張で疲労はMAX...
この夜はホテル帰ってバタンキューだったことは、
言うまでもありません。
でも、このバス旅で、
挑戦する力をもらえた様な気がします。
後から振り返れば、いい1日でした(笑)