6日目

さて、6日目、

いよいよ最後の宿泊日となりました。

さすがに6日目、しかも一人となると、

行っておきたい場所、予習済の場所も、

無くなってきています。

本当は九份、十分へも行こうとは思ったんですが、

一人で行く九份は、前回の思い出もあり、

つまらないような気がして...


なので、今回は行きません。

最後の1日で、フリーパスを有効に使い切ろうと思い、

MRTで各線の終点站まで行って写真を撮る。

こんなマイナーな行動を取ってみようと思います。


まず、最寄の板南線、龍山寺站からスタートです。

ここから板南線を西へ向かいます。


MRT板南線 頂埔(ディンプー)站


これ、あのシャープを買収して有名になった、

「鴻海(ホンハイ)精密工業」だそうです。

本社は同じ線の2つ手前(土城站)にあるので、

支店でしょうか。

そんなに大きくなかった気がします。


端っこだし、新北市なので、

もっと田舎な感じなのかなぁと思っていましたが、

意外と都会的でしたね。


では、さらに板南線に乗り込みます。


MRT板南線 南港展覧館站


今度は最東端の站、南港展覧館です。



站名にもある、南港展覧館です。

これは、

台湾で初めての専門的な大型二層式展覧ホールだそうです。

中には入ってませんが、

かなり大きな施設でした。


南港展覧館站は、板南線と文湖線が交差しています。

文湖線はこの南港展覧館と、3日目に行った、

猫空(マオコン)ロープウェーに接続する、

動物園站をつなぐ路線です。

どちらも下車しているので、行く必要もなく、

文湖線内で、何か美味しいものはないかと、

予習を遡っていると、

ありましたありました!

朝ご飯がメインのお店ではありますが、

きっとやっていると確信し、

文湖線で向かいます。


永和豆漿大王(ヨンハードウジャンダーワン) MRT大安より徒歩5分


台北市内あちらこちらで見かける、

朝食メインの専門店ですね。

味もメニューも値段も、店によりよりけり。

ここはガイドブックなどでも紹介されてる、

美味しいお店のようです。

ちょっと遅い朝食にします。


蛋餅夾油條(ダンピンジャーヨウテャオ) 35元 


薄いクレープ生地に薄く焼いた卵、その間に揚げパンを挟んだ、

台湾定番の朝食です。

阜杭豆漿では厚餅夾蛋(厚めのパン生地)なので、

油條(揚げパン)を挟んでありますが、

こちらの方が軽く、おやつ感覚で食べれます。

店の近くのベンチで美味しく頂きました。


この旅行で「永康街(ヨンカンジエ)に行ってないことに、

今更ながらに気付き、

月曜日ですから、きっと空いてるだろうと、

大安から、今度は淡水信義線で東門へ向かいます。



永康街(ヨンカンジエ) MRT東門よりすぐ


久しぶりの永康街です。

やっぱり月曜日だけあって空いてます。

しかし、


鼎泰豊(ディンタイフォン) 本店


ここだけは別格のようです。

お店の前に群がってました(汗)

永康街へ足を進めます。


思慕昔(スムージー)


かき氷屋さんですね。ここも混んでます。


天津蔥抓餅(ティェンシンツォンジュアビン)


何度も食べている、葱油餅店です。

いつも行列なんですよね。

この日も空いてたらと思いましたが、

この状況ですので、やめました。

で、


なじみの50嵐ではないドリンクスタンドで、


この旅行初のタピオカミルクティー!

永康街の通り端にある公園で、ちょっと一服です。

久々のタピオカミルクティー、

美味しかったなぁ。


今度は東門から中和新蘆線で終点に向かいます。


MRT中和新蘆線 南勢角(ナンシージャオ)站


降りてみましたが、

なーんにもありません。

MRTに乗ってる時間も、なんかもったいなくなり、

昨日行った、水晶超市(シュエイジンチャオシー)へ

行くことにします。

昨日買った赤瑪瑙、ちょっと他の石も混ぜて、

デコレーションしたいなぁと。

ただ、一物の不安を持ちながら、MRTの北門へ向かいます。


やっぱり不安は的中です。

問屋だけあって、1個(玉)売りはしていないと。

まぁ、そうですよね。

日本語できるおばちゃんに、

珍しいブラックルチル(黒針水晶)を勧められたんですが、

今回は目的が違うので買いません。

ただ、安かった...

700元位だったんですよね。

日本で買ったら、確実に万超えのいい石。

ちょっと迷いましたが、辞めました。

次回の訪台の時、買うことにします。


色々考えて、

良友翠玉専門店で、

外した石を、赤瑪瑙にセットしてもらうことにします。


いい感じにデコレーションできました。

中央はラピスラズリ、両サイドが台湾翡翠です。

この台湾翡翠も高かったんですよ。

実は、あてにしていた日本人の店員さん、

今日は居て下さっていて、

先日来てデコし直してもらったこと、

建國假日玉市に行ってみたけど変えなかったこと、

前回できなかったお話しを色々聞いてもらって、

無料で交換して頂きました。

行って良かった(泣)


まだ早い時間ですが、

士林市場で何も食べていないことに気付き、

一路、士林市場へ向かいます。


本当は官財板(グァンツァイバン)

(揚げた食パンの中にシチューが入っている)

を食べたかったんですが、

まだ時間が早いらしく、お店がやっていません...

最初の1人旅の時に食べて、とても美味しかった、

牛ステーキを食べちゃいます!

台湾じゃなくても食べれますが...


300gはあるんじゃないでしょうか?

これで180元ですよ180元!

安かろう不味かろうではなく、

お肉も柔らかくて、オニオンソースも甘目で美味しく、

とっても美味しいステーキでした。


美食区を出て、


すぐの場所にある、


豪大大鶏排(ハオダーダージーパイ) 士林市場内


やっぱり、これ食べなきゃですよね。


軽く顔くらいの大きさはありますね。

これで55元です。

本当に台北の食のコスパの良さにはビックリします。

揚げたてを頂きます。

熱々ジューシー、柔らかくてスパイシー、

だいぶ時間がかかりましたが、

美味しく完食しました。



改めて考えれば、

今夜が台北最後の夜なんですよね。

急に名残惜しくなり、

少しでも煌びやかな場所へと、

台北101へ向かいます。

士林と同じ、淡水信義線なんですが、

台北101の1駅先が終点なので、

ちょっと終点まで乗って見ます。



MRT淡水信義線 象山(シャンシャン)站


ここは本当に何もない、

高級マンションが立ち並ぶ、

いわゆるベッドタウンでした。

ただ、近いこともあり、



こんな綺麗な夜景が見ることができる、

素敵な街でした。

こんな場所なら住んでみたいなぁ...


こんなことを思いつつ...


そんなに遅い時間ではないんですが、

なんとなく胸騒ぎがして...

ホテルへ戻ります。


胸騒ぎ的中!!


なんと、荷物をまとめ終わり、

シャワー浴びて、ホッと一息していると、

「逃げ恥」の最終回、

始まったんです!!


これは嬉しかった。


食い入る様に見ました。


ボクにとっては2話で最終回ですから、

もちろん意味不明なとこは多々あります。

でも、

なんとなくですが、理解し、

ハッピーエンドまで観ることができました。


正直、愕然でした。

これがカルチャーショックって言うんでしょうね。


独身アラフィフ男が、

今までの人生経験を覆される、

自己の価値観を否定されるのではなく、

「これでいいんだ」って、

「自尊感情は要らないんだ」って、

遠回しに心底教えられて、

ものすごい安堵感と、

新鮮な感情に包まれました。


帰国後、すぐTSUTAYAとGEOで、

レンタルして、全部見たのは、

言うまでもありません。


それも含めた、この旅行記の思いを、

「総括」という形で、

ページに記したいと思います。


新しい価値観を信じる、変わった自分が、

明日帰国することに、

寂しさの中に嬉しさもある、

そんな最後の夜を過ごしました。